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アートNPO推進ネットワーク通信    

アートNPO通信 タイトル

31号 画家岸田淳平氏からの手紙“アートNPOへのエール 

 アートNPO主催の展覧会「ぼくらの岸田淳平展」は好評のうちに終了、後日作家から心の籠った お手紙を頂戴した。私信というよりアートNPO宛てなのでそのまま掲載することとする。

 山下透 様

『 愛されて 』 

その作者は誰か、サインはあるかなんて、絵にとってはどうでもいいことなのだ。ましてや見る人の評価なんて、なんの意味もない。それがなにより証拠には、ほめられようとけなされようと、絵は少しも動かないし、なにも変わらない。絵は、描かれ、筆が置かれた時点で、もう完結しているのだ。私はずっとそうおもってきた。

ところが、この秋、アートNPO推進ネットワーク主催の『コレクターによるぼくらの岸田淳平展』の会場で、私は私の絵たちに、そんな顔をぶん殴られた。20年ぶりに逢う絵や、たった一年前に別れたばかりの絵が、成長し、変身していたのである。よちよちと歩いていたあの時の娘が、凛としてそこに立っている。嫁いでいったあのふつつかな娘が、私の視線を正面から受け止め、慈愛にみちたほほえみすら返してくれたのだ。 

 私の手元を離れたその時から、娘たちは、初めて、『愛される』という喜びを知り、歩み始めたにちがいない。私はただこの娘たちを産んだだけの人間であり、育てたのは、実は、この娘たちを愛してくれた人たちであった。私は、なんと、なんとふつつかな親であったことか・・・・。殴られた衝撃で、目からおおきな鱗が落ち、涙が落ちた。 

平成十六年十一月七日 岸田淳平


山下 岸田淳平氏 画廊主白水さん 御子柴    作家の署名・・芳名帳

32号 山下代表による美術対談シリーズ好評のうちに終了

 

33号 2004年度理事会及び総会開催となる

 1月23日(日)彩画廊にて2004年度の理事会・総会が開催、2004年度活動と会計及び2005年度計画について報告と論議があり、承認されました。議事録は別途送付いたしますが、概要は以下のとおりです。

1、主要事業である二つの展覧会は立ち上げ時から3年、一定の評価と関心を呼び成果があった。

  • ① 実力中堅作家『ぼくらの・・・コレクション展』・・・今年度は渡辺早苗と岸田淳平を取り上げたが、これでアートNPOの推薦作家が森本秀樹、横田海とあわせ4人になったことになり、嬉しいことである。
  • ② 若手作家紹介展『コレクターの見る視点展』・・・アートNPOらしい活動として若手作家からも喜ばれており、質の高い作家に注目しながら2005年以降も積極的継続の方針。

2、個別事業としてあらたに“東京と新潟のアート交流”をテーマに相談役でもある大倉宏氏の新潟絵屋との共同企画『冨長敦也展』が実施できたが今後も継続発展させたい。自由が丘をテーマにしたアートによる街作りも検討中である。

3、クリスマスインピース展についてはアートNPOとアイアムの会実行委員会として全収益金214万のユネスコへの寄贈が無事完了、アートNPOにふさわしいアートボランティア活動として大きな成果を残した。

4、会計については会費収入報告の他、事務経費については極力切り詰め月2万円以下で運営しているが今後は事務所経費などの支出が予想される旨の報告があり、承認された。会員については、新規会員19人を含め50人及びボランティア会員・アーティスト会員30人を併せ約80人となった。

5、2005年度計画については、以下を中心に論議承認となった。

  • ①『新潟がんばれ・美の探索展』すすめ方と収益金の新潟への寄贈
  • ②『ぼくらの・・・コレクション展』についての第1期10回までの計画
  • ③『コレクターの見る視点展』計画
  • ④新潟絵屋との共同企画『渡邉早苗展』及び『森本秀樹展』計画

6、役員については、中核メンバーとして精力的活動を続ける原田俊一氏の専務理事(事務局長兼務)推薦があり承認となった。また当団体はアートに関するNPO型活動を続けているが、コストや各種業務負荷からすると当初構想のNPO法人より現行任意団体の方が相応しいとの意見が大勢を占めた。

34号 “新潟がんばれ”『美の探索展』開催

 1月17日(月)から30日(日)にかけて南青山彩画廊にてアートNPO推進ネットワーク主催のチャリティー展が開催された。企画担当の常務理事原田俊一はこの展覧会の趣旨について、『美とは、みる人、描く人にとって、何を重視して意識するのかは、自由であり楽しいことである。とくに、明日への未知を求め、可能性を追求している若い作家にとっては、一番重要で一番思考するところである。新しい時代を築く若い作家がどこに飛び立とうとしているかを探ってみたい。』と語っている。こういう趣旨のもと、アートNPOにかかわりの強い若手作家中心に問いかけしたところ、賛同していただいた20名の作家から作品の出品があり、オークション方式のチャリティー展覧会が実現した。 また、今回の展覧会は新潟地震の支援をも目的としたものであり、オークション収益金は僅かなものであるがその一部を新潟の美術館などに寄贈することが予定されている。

《出品作家と作品名》

  • ①藤倉明子・・・『水』
  • ②田鎖幹夫・・『040509』
  • ③田端麻子・・『カメラマン』
  • ④福井青士・・『宵』
  • ⑤大浦雅臣・・『川の風景』
  • ⑥小高理枝子・・『大矢雅章』
  • ⑦大矢雅章・・『霏霏』
  • ⑧小原佑介・・『面(おもて)』
  • ⑨小林まどか・・『夜灯』
  • ⑩松村歩・・『湖畔』
  • ⑪久松温子・・『水旅』
  • ⑫門倉直子・・『ピンクグレイ』
  • ⑬金鐘烈・・『アカシヤ』
  • ⑭坂本藍子・・『鳩』
  • ⑮濱口桜子・・『みなさん今日は』
  • ⑯佐々木久実・・『羽音』
  • ⑰山科理絵・・『時を待つ』
  • ⑱中尾さやか・・『無題』
  • ⑲横井悠・・『遥かな希望』
  • ⑳二村潤・・『SOAK』

オークションについては、出品作家の了解も得て落札最低価格を1点5000円と低め設定したこともあり、アートNPO会員だけでなくNPO法人アートトラスト関係者など大勢の方が参加することになり、普通の方々にいい作品を提供するというアートNPOの精神に相応しい有意義な展覧会になった。オークション落札結果は会期終了最終日に第三者立会いのもとに開封されたが、結果は20点の内15点の落札となった。なお、落札金額については展覧会諸経費を除いた20%を作家に、30%を新潟に寄贈することとなった。

最後になりましたが、この展覧会に出品していただいた作家の皆様には心からの御礼を申し上げます。

35号 新潟絵屋との共同企画『渡邉早苗展』開催

 

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